SPACE FACTORY 2016
シリーズ“日本のこころ”vol.3
『 根の国より 』
〜古事記「イザナギ・イザナミ」〜
概要 古代の神話に登場する男神イザナギと女神イザナミ。
日本人のルーツとも言われるこの二人の神は、まだふわふわとしていた地上を固めて国を造るよう高天原の天御中主神(アメノミナカヌシノカミ)から命じられ、地上に降り立ちました。夫婦となった二人は力を合わせ、淡路島や四国、九州、本州などの八つの大きな島と六つの小さな島を生み、大八島国という日本の国が出来上がりました。さらに、風の神、木の神、山の神、野の神、海の神、川の神など大勢の自然の神を次々と生んでいきました。
しかし、女神イザナミは火の神を生んだ時に火傷を負って命を落とし、黄泉国へと旅立ってしまいました。男神イザナギは愛する妻を地上へ連れ戻そうと、彼女の後を追って死者の国へと下ります。
死者の国で夫と再会したイザナミは再び地上に戻るべく、黄泉国の神々に許しを求めに行きますが、その間に約束を破って女神の変わり果てた凄さまじい姿を見てしまった男神は、肝をつぶし彼女を打ち捨てて逃げ帰ってしまったので、イザナミは二度と地上へ戻ることは叶いませんでした。
ひとり地下の国に取り残されたイザナミの悔しさ、怒り、嘆きは如何ばかりだったでしょう。愛するがゆえにこみ上げてくる抑えきれない様々な激しい感情。しかし、それらが鎮まっていく中で、やがてイザナミの心を満たしていった新たな思いは・・・

古代の人々が語り継いだ、農耕民族の私達日本人のルーツであるこの一組の男女神が繰り広げる愛おしくも凄まじい物語は、現代の私達にいったい何を伝えているのでしょう。